愛しい父へ15(遺品)
2月8日に旅立った父の記録前回はこちら 2月8日に亡くなり2月11日が葬儀密葬なのでなにもすることがありません遺影もいらないのですが「遺影に代わるもの」は必要で母が選んだ写真を亡くなったその日に主人が近くの写真やさんでわずか数百円ですこし大きめに引き伸ばしても ...
続きを読む
2月8日に旅立った父の記録
前回はこちら
2月8日に亡くなり
2月11日が葬儀
密葬なので
なにもすることがありません
遺影もいらないのですが
「遺影に代わるもの」は必要で
母が選んだ写真を
亡くなったその日に
主人が近くの写真やさんで
わずか数百円で
すこし大きめに引き伸ばしてもらい
おばが使っていた写真立てに
おさめておしまい
母が選んだ写真は
めいっこの10歳のパーティーの日
父が描いためいっこの似顔絵の前で
ほろ酔い加減の父が
プレゼントを渡しているところです
赤ら顔で、ふっくらとしていて
溺愛している孫娘にデレデレの
わたしたちがよく知っている「父の顔」
父は絵も字もじょうずで
送ってくれる荷物の伝票すら
捨てのるがもったいないくらい美しく
それがもう届かないのがさみしい

いったいなにが不得意なのだろうと
思うくらいなんでもできて
いったいなにが得意なのだろうと
思うくらいなにも似なかったわたし
姉が「妻が選んだ写真なら間違いないね」
と言っていたのが印象的でした
今でもパーティーの食卓には
父の席にその写真を置いてます
遺品も、亡くなったその日に
母が渡してくれました

主人には、帽子とポロシャツ
この他にもほぼ新品の洋服など
たくさん出てきて
それらも後日いただきました
いっしょにいるときは
気づかなかったけれど
父と主人は似たような体格で
どのお洋服もピッタリで
ふたりとも浅黒く
髪質も似ているので
父の帽子に洋服を着た主人は
一瞬ドキッとしてしまいます
わたしは年季もののキーケース

確か、姉が社会人になりたてのころ
ふたりでお金を出し合って
父にプレゼントしたもの
なん十年も使っていてくれました
中には実家の鍵が一本だけ
「ともちゃん持ってて」と母
今の実家には住んだことがないので
初めて持つ実家の鍵
父が何十年も握りしめていた
キーケース
父の想いも宿っていることでしょう
姉が選び
父が愛用し
母が遺品として選び
わたしが受け継いだ
家族4人が携わっている
思い出の品
わたしは顔も父に似なかったけれど
親指だけはそっくりとみんなに
笑われて育ちました
幼心に傷付き
太くて平べったい
この親指がコンプレックスだったけれど
今となっては、これも父の遺品です
-------------------------------------------------
葬儀までの二日間は
ほんとふつうに過ごしました
主人は通常通り仕事へ
わたしもルーティン通り
ふつうにごはんを食べ
笑ったり、ぐっすり寝て
時折思い出しては
涙が流れるけれど
もっと悲しみに
打ちひしがれるのかと思っていましたが
ちゃんとお見送りできたこと
世の中で一番恐れていた「父の死」を
乗り越えられたことに安堵していました
幸せすら感じていました
ただ、父は顔も存在も
とっても濃い人だったので
「え、なんでいないの」と
度々ふしぎなきもちになりました
今は、もう4ヶ月経つので
さすがに慣れましたが
しばらくは、ふつうに父がいるていで
物事を考えてしまいました
父は、ブログのリアクションも早かったので
「愛しい父へ」を更新した後
「お父さんもう見たかな」(あ…
の繰り返しでした
「愛しい父へ」
こんなに長くなる予定では
なかったのですが…
20までにはおわらせますね(目標)
初回はこちら
次回はこちら
↓応援クリックよろしくお願いします↓

にほんブログ村
ありがとうございます🙏

前回はこちら
2月8日に亡くなり
2月11日が葬儀
密葬なので
なにもすることがありません
遺影もいらないのですが
「遺影に代わるもの」は必要で
母が選んだ写真を
亡くなったその日に
主人が近くの写真やさんで
わずか数百円で
すこし大きめに引き伸ばしてもらい
おばが使っていた写真立てに
おさめておしまい
母が選んだ写真は
めいっこの10歳のパーティーの日
父が描いためいっこの似顔絵の前で
ほろ酔い加減の父が
プレゼントを渡しているところです
赤ら顔で、ふっくらとしていて
溺愛している孫娘にデレデレの
わたしたちがよく知っている「父の顔」
父は絵も字もじょうずで
送ってくれる荷物の伝票すら
捨てのるがもったいないくらい美しく
それがもう届かないのがさみしい

いったいなにが不得意なのだろうと
思うくらいなんでもできて
いったいなにが得意なのだろうと
思うくらいなにも似なかったわたし
姉が「妻が選んだ写真なら間違いないね」
と言っていたのが印象的でした
今でもパーティーの食卓には
父の席にその写真を置いてます
遺品も、亡くなったその日に
母が渡してくれました

主人には、帽子とポロシャツ
この他にもほぼ新品の洋服など
たくさん出てきて
それらも後日いただきました
いっしょにいるときは
気づかなかったけれど
父と主人は似たような体格で
どのお洋服もピッタリで
ふたりとも浅黒く
髪質も似ているので
父の帽子に洋服を着た主人は
一瞬ドキッとしてしまいます
わたしは年季もののキーケース

確か、姉が社会人になりたてのころ
ふたりでお金を出し合って
父にプレゼントしたもの
なん十年も使っていてくれました
中には実家の鍵が一本だけ
「ともちゃん持ってて」と母
今の実家には住んだことがないので
初めて持つ実家の鍵
父が何十年も握りしめていた
キーケース
父の想いも宿っていることでしょう
姉が選び
父が愛用し
母が遺品として選び
わたしが受け継いだ
家族4人が携わっている
思い出の品
わたしは顔も父に似なかったけれど
親指だけはそっくりとみんなに
笑われて育ちました
幼心に傷付き
太くて平べったい
この親指がコンプレックスだったけれど
今となっては、これも父の遺品です
-------------------------------------------------
葬儀までの二日間は
ほんとふつうに過ごしました
主人は通常通り仕事へ
わたしもルーティン通り
ふつうにごはんを食べ
笑ったり、ぐっすり寝て
時折思い出しては
涙が流れるけれど
もっと悲しみに
打ちひしがれるのかと思っていましたが
ちゃんとお見送りできたこと
世の中で一番恐れていた「父の死」を
乗り越えられたことに安堵していました
幸せすら感じていました
ただ、父は顔も存在も
とっても濃い人だったので
「え、なんでいないの」と
度々ふしぎなきもちになりました
今は、もう4ヶ月経つので
さすがに慣れましたが
しばらくは、ふつうに父がいるていで
物事を考えてしまいました
父は、ブログのリアクションも早かったので
「愛しい父へ」を更新した後
「お父さんもう見たかな」(あ…
の繰り返しでした
「愛しい父へ」
こんなに長くなる予定では
なかったのですが…
20までにはおわらせますね(目標)
初回はこちら
次回はこちら
↓応援クリックよろしくお願いします↓
にほんブログ村
ありがとうございます🙏
