2月8日に旅立った父の記録
前回はこちら
火葬場での待合室で
やりたかったことがありました
それは、わたしが密かに録音していた
父の歌声を聞くこと
ここで触れているのですが
新年会で突然歌い出した
貴重な父の歌声を
実は録音していました
録画すると歌うのを
やめてしまうと思ったので
父の見えないところから
スマホをそっと近づけて録音だけ
うまく録れたのかどうか
なぜだか確認できずにいました
父が生きているときから
怖いというか切ないというか
そうだ、じゃあみんなで聴こう
次回のパーティーで
お父さん驚くかな
なんて思っていましたが
それは叶わず
亡くなってからは
なおのこと
一人で父の歌声を聴くなんて
無理なので
火葬場の待ち時間に聴こう
と決めていました
7人だけの空間
完全個室
みんなお茶をしたり
おやつを食べたり
「みんなに聴いて欲しいものがあるんだけど」
と、父の歌声を流しました
隠し撮りにしては
とっても鮮明に録音されており
もう二度と聴くことのできない
貴重な父の歌声が
静かな空間に流れました
わたしは、泣いてしまうことを
懸念していたのですが
みんなで聴いたお陰か
ほっと、肩の荷が下りた思いでした
いや、大袈裟な!と思うでしょうが
声ってすごく大事なものです
画像よりももっと生々しく蘇る
生きていた証
しかもそれを隠し持っているなんて…
せっかく録った大切な人の声を
みんなと共有することができて
しかも、とっても美しい歌声で
後に、動画にしてみんなへ送りました
8人の画像を繋ぎ合わせた49秒の動画
そのBGMが父の歌声です
思えばいつも8人でなにかしていたなと
毎月のパーティー
めいっこの運動会
野球観戦
旅行
新年を御殿場で過ごしたこと
とっても楽しかったのに
すっかり忘れており
動画を作っている際に思い出しました

7人の後ろ姿(わたしが撮影者)
このブログを始めたばかりのころです
写真を撮ることばかりに
夢中になってはいけませんが
やっぱりSNSって忘れていたことを
思い出せる大切なツールですね
それから程なくして時間となり
骨になった父との対面
立派な体格の父
「一番大きな骨壷にしました」
と言われました
(そういえば、棺のときも言われた)
行きは別々でしたが
帰りは「8人」
細腕の女衆には無理なので
義理兄と主人が交代で父を持って
再び実家へ
お寿司が届き
7人で精進落としです
父がこの日のために
注文していた故郷のワイン

みんなで飲もうと思っていたのに
まさか自分がいなくなっているなんて
思わないですよね
こういう直近の生前の証はつらいです
父お手製のたくあん

父が亡くなった後も
母が持たせてくれたものが
しばらく、うちにありました
なくならないように
ちびりちびりと食べていましたが
最後の一切れは
噛み締めるようにいただきました
----------------------------------------------
戒名は、とってもすてきなものを
いただきました
なん十万も出して
たいそうご立派な
今まで見たこともない
読めない漢字の羅列よりも
ずっとずっとすてきで身近で
一度見たら忘れない戒名
春という字と
雲という字と
父の名前の一文字と
父の人柄を表す一文字
春生まれの父
仏様が乗る雲
いつでも雲の上から
家族のことを見守っているのだそうです
雲を見るたびに父を思い出せる
そして、うれしいことや
つらいことがあっても
空を見上げれば父がいる
最後の人柄を表す一文字は
「猛々しい立派な人」という意味なのですが
父が山生まれということを考慮してくださったのか
山に関する一文字でした
春が来るたび
空を見上げるたび
山を眺めるたび
そこに父を感じられる戒名でした
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それは、わたしが密かに録音していた
父の歌声を聞くこと
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貴重な父の歌声を
実は録音していました
録画すると歌うのを
やめてしまうと思ったので
父の見えないところから
スマホをそっと近づけて録音だけ
うまく録れたのかどうか
なぜだか確認できずにいました
父が生きているときから
怖いというか切ないというか
そうだ、じゃあみんなで聴こう
次回のパーティーで
お父さん驚くかな
なんて思っていましたが
それは叶わず
亡くなってからは
なおのこと
一人で父の歌声を聴くなんて
無理なので
火葬場の待ち時間に聴こう
と決めていました
7人だけの空間
完全個室
みんなお茶をしたり
おやつを食べたり
「みんなに聴いて欲しいものがあるんだけど」
と、父の歌声を流しました
隠し撮りにしては
とっても鮮明に録音されており
もう二度と聴くことのできない
貴重な父の歌声が
静かな空間に流れました
わたしは、泣いてしまうことを
懸念していたのですが
みんなで聴いたお陰か
ほっと、肩の荷が下りた思いでした
いや、大袈裟な!と思うでしょうが
声ってすごく大事なものです
画像よりももっと生々しく蘇る
生きていた証
しかもそれを隠し持っているなんて…
せっかく録った大切な人の声を
みんなと共有することができて
しかも、とっても美しい歌声で
後に、動画にしてみんなへ送りました
8人の画像を繋ぎ合わせた49秒の動画
そのBGMが父の歌声です
思えばいつも8人でなにかしていたなと
毎月のパーティー
めいっこの運動会
野球観戦
旅行
新年を御殿場で過ごしたこと
とっても楽しかったのに
すっかり忘れており
動画を作っている際に思い出しました

7人の後ろ姿(わたしが撮影者)
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夢中になってはいけませんが
やっぱりSNSって忘れていたことを
思い出せる大切なツールですね
それから程なくして時間となり
骨になった父との対面
立派な体格の父
「一番大きな骨壷にしました」
と言われました
(そういえば、棺のときも言われた)
行きは別々でしたが
帰りは「8人」
細腕の女衆には無理なので
義理兄と主人が交代で父を持って
再び実家へ
お寿司が届き
7人で精進落としです
父がこの日のために
注文していた故郷のワイン

みんなで飲もうと思っていたのに
まさか自分がいなくなっているなんて
思わないですよね
こういう直近の生前の証はつらいです
父お手製のたくあん

父が亡くなった後も
母が持たせてくれたものが
しばらく、うちにありました
なくならないように
ちびりちびりと食べていましたが
最後の一切れは
噛み締めるようにいただきました
----------------------------------------------
戒名は、とってもすてきなものを
いただきました
なん十万も出して
たいそうご立派な
今まで見たこともない
読めない漢字の羅列よりも
ずっとずっとすてきで身近で
一度見たら忘れない戒名
春という字と
雲という字と
父の名前の一文字と
父の人柄を表す一文字
春生まれの父
仏様が乗る雲
いつでも雲の上から
家族のことを見守っているのだそうです
雲を見るたびに父を思い出せる
そして、うれしいことや
つらいことがあっても
空を見上げれば父がいる
最後の人柄を表す一文字は
「猛々しい立派な人」という意味なのですが
父が山生まれということを考慮してくださったのか
山に関する一文字でした
春が来るたび
空を見上げるたび
山を眺めるたび
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