6月12日に

天の川を渡ったベガの記録




〜腎不全ベガの場合〜
17歳マンチカン♀




前回はこちら





すこしずつすこしずつ

食欲がなくなり

今までソファの真ん中で寝ていたのが

ソファの下のすみっこで寝るようになり

「ああ、本調子じゃないんだな」と思いました




そこまでだったら

今までにもあったことでしたが

今までにない症状が見えてきました




喉をぐるぐる鳴らす頻度が減った

水をあまり飲まない

口をくちゃくちゃさせる

口臭がある




なにより

毛づくろいをしなくなりました

いつも丁寧に隅々まできれいにするベガには

ありえないことです




いつも爪の先まできれいにゃん
2018毛づくろい




【2023.6.5】




病院の日だったので

すべて話し

すべて診てもらいましたが

すべて「異常なし」でした




口内も胃腸も肛門も異常なし

異常がないのはいいことだけれど

じゃあ、この症状はなんなのか…




帰宅後、いつもだったら点滴の後は

利尿作用があるので

「シャー」と勢いよくおしっこ音が

するのですが、この日はなかなか聞こえず

もうすでに、おしっこに異常があったようです




いえ、もっと前から

「おかしいな」と思うことが多々あったのに

気づけなかった




そして、その日の夜

嘔吐した物に

すこしだけ血が混じっていました

そんなことは初めてです




すぐにカメラで撮り

先生に送信しましたが

「この程度の血なら問題ありません」

との回答…




明らかにおかしいのに

なにを訴えても

「問題ありません」との答えしか返ってこず




これ以上「そんなはずは!」と

反論するわけにもいかず

歯痒いまま

飲み込むしかありませんでした




もうこちらとしては

手をかえ品をかえ

お水やごはんを工夫するしかなく

それでも、なかなか効果を得られず




とうとう、あの日が来てしまいました




手ですくって飲むのが得意にゃん
20220408スクショ




【2023.6.7】亡くなる5日前




とうとう自らは

まったく食べようと

しなくなったので




朝、主人と二人がかりで

抑えつけながら

一番すきな味のちゅ〜るを

食べさせました




前の夜はうまくいったのに

ほぼ、ボタボタと下に落としました

そして、その後

なん回も戻しました




もう出すものなんて

ないはずなのに

絞り出すように

苦しそうに




もうもう

二度とむりやり食べさないと

誓いました
末期の腎臓病でも治療として
「強制給餌」と
書いてあるサイトもあります





最後の最後は

茶色くて匂いも変で

画像に撮って主人に送りました

これが、ベガが出した最後のものになりました




具合が悪そうなのに

それでもまだだいすきな

キッチンに上りウロウロして

身震いした際に床に落下しました




滅多に鳴かないベガが

大きな声で3回鳴きました

歯痒いのか

つらいのか…




でも、話しかけると喉を鳴らします




夜、主人が帰るころも

ずっと夕飯の準備中に

テーブルとキッチンカウンターを

行ったり来たり跳ねたり…落下したり




足元がおぼつかなく

よろよろして

このときはじめて

体がふらついていることに気づきました




前日、トイレで転んだような音がしたこと

この日の昼間、お水をひっくり返したこと

そんなに疑問に思っていませんでしたが

もうだいぶん前からふらふらしていたのでしょう




それでもベガは動きます

気づかないのか

そんなこと関係ないのか

動けるうちは動きたいみたいですね




これがまさしくその日
もう飲まず食わず
散々ゲーしてフラフラしてたはずなのに
やりたいことはやりたいのです
20230607




キャットタワーにも上り

こぼれ落ちそうになりながら

なんとかかんとか

いつもの場所に落ち着きました




主人とわたしが

寝る前に歯を磨いているとき

その後にちゅ〜るをもらえるので

いつもソワソワし出すベガですが




この日はまったく起きません

うっかり、寝る準備で

主人もわたしもリビングから同時に

出てしまった後




ガッシャーン




しまった

「ベガを一人にしてしまった

早く戻らなくちゃ」と思うのと同時に

リビングから音がしました




急ぎリビングへ戻ると

キャットタワーから降りようとしたのか

落ちてしまったのか

床に転がるベガ




この日は、わたしがリビングで寝る番だったの

早くベガを落ち着かせたくて

心配する主人を早々に寝室へ誘導し

ベガとふたりきりになりました




このときのベガはもうほんとに

例えるならば、泥酔状態の人が

いろんなものにぶつかりながら

歩いている状態




千鳥足で、右に行ったり

左にぶれたり…

もう、まっすぐには歩けません

わたしが触れるか触れないかでサポートします




窓に激突してたので

ベガがすきな窓とカーテンの間に

行きたいのかなって

カーテンをめくって中に入れてあげました




カーテンの中だいすき
20160930




こんな状態でも

落ち着いていられたのは
(内心はもう胸がつぶれる思いでしたが)

翌朝、たまたま病院の予約をしていたこと

ベガ自身は苦しそうではないこと




もうだめなのかな…

と予感したこと




カーテンの隙間から

いつものソファの脇に出てきたベガ

その隙間から

ちょうどまんまるのお月さまが見えて




いつもはソファで寝るわたしですが

この日はベガの側で、同じ目線で

「ほら、お月さまだよ」

と話しかけながら




ベガとこうやって過ごすのも

もうわずかなのだろうと

心のどこかで思いながら

眠れぬ夜を過ごすのでした




〜きょうの一枚〜 2015.11.29
20151129
撮影中、邪魔をするのもだいすき

愛猫家ブロガーさんは
「もー!」と思いながらも
うれしいひと時ですね

今は、だれにも邪魔されずに
思い切り撮影ができます

寂しい限りです




初回はこちら





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