6月12日に

天の川を渡ったベガの記録




〜腎不全ベガの場合〜
17歳マンチカン♀




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【2023.6.10】亡くなる二日前




治療を断念した翌日

もう梅雨の気候だったので

暑いとまではいかないけれど

空調をつけて寝ていました




さすがに朝方はちょっと冷えるな…

と思い空調を消そうかと悩みましたが

ベガがずっと窓辺にいるので

暑いのかな?と思ってがまんしました




そして、起床したとき

ベガが窓辺に横たわり

小刻みに震えているのに気づきました

体に触れると冷たい




え、待ってなんで

暑いのかと思い込んでいたのですが

腎臓病の末期は

低体温になると後から知りました




とことん無知でした

ベガが腎臓病になったなら

もっと学んでおかなければ

いけなかった




ごめんね
20201228




もうこのまま

儚くなってしまうのではと

わたしまで震える想いでしたが

なんとか




人間が動き出すと

ベガも立ったり座ったり

朝食の用意をしていると

いつも通りキッチンをウロウロしたり




もうジャンプはできないので

ずっと床をウロウロ

エリザベスカラーで

フラフラ歩きだと




わたしの足に

常にベガがまとわりつく感じなのですが

それすら愛おしく

まだ動けるんだと




ただ、ふだんは鳴かないベガが

時折鳴くので

やっぱりつらいのかな

なにかしてほしいのかな




相変わらず水は飲まないので

口の周りを濡らした布で

湿らせてあげたら

喉をぐるぐる鳴らしていました




この日は土曜日

いつも平日の朝一で

主人がベガを病院に連れて行くのですが

夕方、わたしも同行することにしました




本来だったら

土曜日は主人とふたりで

家中のお掃除をするのですが

この日ばかりは静かにしていようと




病院の時間になるまで

ベガと3人でゆっくりと過ごしました

ただ、ベガのトイレだけは

キレイにしておこうと




尿道カテーテルをとったら

念願のおしっこができるし

観察もしやすいので

砂とシートをまっさらにしておきました




ちゃんと汚れているシート

先週の土曜日シートを交換してから

ちゃんと汚れているのに…

ちゃんとおしっこ出ていたんだけどな




人間のトイレに

ベガのうんちやゲーしたものを

捨てる箱が置いてあるのですが

その中身も空にしました




三日前

胃液から胆汁まで吐いてしまった日

その日のもので

ゴミ箱がパンパンでした




ベガは、やはり

尿道カテーテルがついているにも関わらず

一生懸命トイレに行きます

本人は「おしっこをしてる」
20230610スクショ




待っててね

夕方になったら外してもらうから

そしたら思い切りトイレしようね

主人と二人がかりで

おむつの交換もしました




今までは

ベガに玄関やお風呂に

行ってほしくなくて

リビングのドアは閉め切っていました




でも、もう最後だから…

ベガの唯一の世界である

わがやを最後に堪能できるよう

家中のドアを開け放しました




いつも器用にリビングのドアを開けて

脱走していたベガは

どんなに体が不自由でも

一目散に出て行きました




相変わらずフラフラなのに

えっちらおっちら、意外と早く

わがやの廊下はかなり長いのですが

あっという間に玄関まで辿り着きました
廊下




動きたいし

トイレに行きたいし

水も口をつけようとはします

まだベガは生きたいんだよね




夕方6時になり

主人とわたしとベガと

3人で最後の病院

初めての治療のとき以来です




いつもは平日の朝一なので

待ち時間も少ないのですが

土曜日はわんちゃんねこちゃんで

いっぱいになります




ベガは半年間

こんな中でずっと待っていたんだね

震えているベガを主人が撫でてあげてた

という話をよく聞いていました




ようやく順番が来て、24回めの点滴

体重は、なにも食べてないにしては

意外と減ってなくて3.3kg

そしてやっと尿道カテーテルをとってもらいました




先生とお会いするのは最後と思い

いくつか質問を考えていたのですが

ほとんど聞けませんでした

聞きづらいというか

聞いてどうするのというか…




ゆいいつ

「今まで安定していたのに

数値が急に上がることは

よくあることなのですか」と質問しました




「腎臓病の治療中だとあります」

「そうでなければ稀なことです」

そうですか…

最後に「お世話になりました」と

診察室を後にしました




尿道カテーテルもお洋服も

なにもかもなくなって

すっきりしたであろうベガ

もう病院へ行かなくていいんだよ




本当にお疲れさまでした

帰宅後、一瞬カリカリやお水に

興味を示しました

でも、近づくだけで口にはしません
20230610帰宅後




ふと、口元を見ると

両端に血のようなものがついていたので

拭いてあげました

多分、よだれなんですけど赤茶色でした




そのよだれは最期まで

ずっと出ていたんですけど

なんで赤茶色だったのか

結局わかりませんでした




口臭もひどいし

やっぱり歯周病なんじゃ…

だから尿毒症の症状が…と思っても

先生はちがうと言うし




念願のおしっこも出ませんでした

やっと自力でできると思ったのに

なん度もなん度もトイレに行って

チャレンジするのですが出ません




気づくと、寝室に移動してて

床でゴロンとなっていました

ベガにとっては久々の寝室

しばらくそのままでいさせようと

放っておきました
20230610寝室




もうなんの望みもないけれど

まだベガは生きてる

生きているけれど

ただ時が過ぎるのを待つばかりでした




〜きょうの一枚〜2018.11.1
20181101
鼻や肉球の色で
性格が分かれるにゃんこ
ベガはきれいなピンクいろでした

ピンク色のにゃんこは
おっとり、穏やか、マイペース、神経質
比較的おとなしく、典型的なツンデレ

まさしく、まさしく
ベガそのものです
ザ・おんにゃのこな性格

病院でもいつもいい子でした




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