6月12日に
天の川を渡ったベガの記録
〜腎不全ベガの場合〜
17歳マンチカン♀
前回はこちら
【2023.6.12】
最後の病院から帰ってきて
ベガの体を拭きました
いつも、主人が抱っこして
わたしが拭くのですが
もう、まったく力が入らず
だら〜んと
苦しそうだったりはないのですが
ほんとによくこの状態で耐えてくれました
拭くのもう早々に
ラグにそっと寝かせました
いつもだったら
よろこびで体も喉もぐるぐるさせるのに
これは本当にそのときの様子です

もう、ほんとに息をしているだけです
朝方までは、這うことができたのに
今はもうなにも…
すきだった窓辺に移動してあげました
なにが見えるわけではないけれど
だいすきだった窓の外が見えるように
カーテンを開けてあげました

時折、口をクチャクチャさせる以外は
まったく動きません
「ああ、これが寝たきりの状態なのね」
と、このとき初めて思いました
ところが、まったく眠らないのです
きのうは病院から帰ってホッとしたのか
爆睡していたのに…
もう尿意はないし、だるいだろうし
思い切り眠ればいいのに
ずっと目を見開いて
一点を見つめています
しばらくそっとしておいて
お昼ごろになって
これが最後とは思わなかったけれど
最後のお世話をしました
前日と同様
ブラシを蒸しタオルで温めてから
ブラッシングして
体、耳、鼻、口まわりを拭いてあげました
昨日よりもさらに無抵抗ですが
体をビクつかせたり
しっぽをパタパタしたり
ブラッシングがすきな子でしたが
いつも途中で飽きちゃうので
されるがままの昨日と今日で
最大級の大きさ

途中、えずいたので
なにも吐くものはないですが
寝たきりだと危ないので
体を起こして吐かせました
赤茶色っぽい(たぶんよだれ)
ものが少し出たけれど
もう一週間なにも食べてないもんね
胃の中は空っぽです
ベガは、なにかをかけるのが
すきでないので迷ったのですが
体が冷たいので
毛布をかけてあげました
いやだったとしても
もう払いのける元気もないのですが
寒かったらかわいそうなので…
さあ、思い切りお眠り
やっぱり眠りません
子猫時代はもちろん
大人になってからも
ずーっと寝てばかりだった子が
最後のこのときになぜ眠らないのでしょう
ネットで調べてみましたが
そんな情報はなく
わたしの想像なのですが
弱っているときに寝てしまったら
狙われるから
防衛本能なのかなと思いました
わたしが手を動かすとそれを目で追ったり
声をかけると、目を合わせて鳴いたり
頭をなでると目を細めたり
最後まで意識はちゃんとしていました
主人が買ってきた
スポイトを使って
お水も飲ませてみました
もう抵抗する力もないのかも知れないけれど
口の脇から差し込んだら
結構飲んでくれて
ああ、もっと早く試してみればよかったなと
いっしょに買ってきた
猫のための補水液も
ただのお水よりは力になるかと思いましたが
まずはいつものお水で慣れさせて
明日、補水液を試すつもりだったのに
その明日は来なかったのでした
「猫用補水液」
こんなのがあることも知りませんでした
ベガの力になってくれたかも知れないのに…
賞味期限が来るまで仏壇に置いておきました

他にできることは…
なるべくいっしょにいるつもりでしたが
それも負担かと
少し一人にしてみたり
その代わり、ひさびさに
「手下」と会わせてあげました
こどものころから
ずっといっしょだった手下
いつも投げたり、踏んづけたり
ベガのよき相棒
この手下は、ベガの最期も
そして、その後も
ずっとベガに尽くすことになるのでした

ちょっとその場を離れると
なん度も鳴くので
今度は、お米の研ぎ汁を
スポイトであげてみました
これも、数ヶ月前からの
ベガのルーティンで
お米を研いでいると
どこからともなくサササーっとやってきて
研ぎ汁を飲むんです
その間、ぼーっと待っていると
せっかく計ったお水の量が変わるくらい
飲んでしまうのですが
それも日々の幸せな時間でした
5月18日にとぎ汁を飲むベガ
ここから一ヶ月以内に
亡くなるなんて思いませんでした

その後、SNSだかなんだかで
「うちの子はお米の研ぎ汁がすき」
っていう飼い主さんのお言葉を見て
「へー、ベガが変わっているわけではないんだ」
と、まだまだ猫について
知らないことがいっぱいだなと思いました
その日の研ぎ汁を
この後もあげられるように
水筒に入れておいたのですが
これももう
使うことはありませんでした
たった一日で解散となってしまった
「取り急ぎ介護セット」
お水と、スポイトと
お米の研ぎ汁が入った水筒

時折、主人にベガの様子を
知らせていたのですが
「体の向きを変えてあげて」と、言われ
あ、そうだそうだ
そうですよね
そんなことも気づかないなんて
それから1時間置きに
体を左右で向きを変えてあげて
父の訪問看護師さんが
マッサージしてくださっていたのを思い出し
ベガにも全身マッサージしてあげました
こんな感じで
日中をゆっくりと過ごしました
なるべくそばにいてあげて
隙を見てごはんを食べたり
いっしょに昼寝したり
鳴いたらすぐに様子を見て
お水をあげて
体の向きを変えて
いいこいいこして
もう最後だと思うと
こんな姿でも撮影しておきたく
どうかお許しください
(音の出ないアプリで遠くから撮ってます)

これが生前最後の写真となりました
2023年6月12日
午後3時21分
やっぱりベガはずっと起きていて
ただ息をしているだけなのですが
苦しそうなわけでもなく
時折、体をのけぞったり
顔を窓の方に向けたり
手足をもぞもぞさせたり
夕方になると少し異変があって
か細く鳴くのは変わりないのですが
時折、低くうなるように鳴くので
つらかったのかな…
ペットボトル湯たんぽをつくって
ベガの背中に置いてあげました
これも、ベガにとって気持ちいいのか
邪魔なのかわからないのでそっと…
19時に主人が帰ってきました
いつもよりずっと早い帰宅
ふだんは、主人が帰る前に
わたしがお風呂に入ってしまうのですが
ベガを一人にさせてしまうので
この日は、先に主人がお風呂に入って
ベガの看病を交代して
次にわたしがお風呂に入りました
お風呂に入っている間
「待ってて」と、祈りながら
いつもより倍速で済ませ
慌ててお風呂から上がりました
〜きょうの一枚〜2022.7.7〜

これが最後の誕生日となった
昨年の七夕
にゃんこは子猫時代が
一番かわいいと思っていましたが
大人になればなるほど愛おしく
大袈裟ではなく
昨日よりもっと
明日はもっと
一日一日愛が大きくなるのを
実感した17年間でした
もちろん子猫時代もだいすきだったけど
晩年はその100万倍すきになっていました
そんなの当たり前のことですね
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天の川を渡ったベガの記録
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最後の病院から帰ってきて
ベガの体を拭きました
いつも、主人が抱っこして
わたしが拭くのですが
もう、まったく力が入らず
だら〜んと
苦しそうだったりはないのですが
ほんとによくこの状態で耐えてくれました
拭くのもう早々に
ラグにそっと寝かせました
いつもだったら
よろこびで体も喉もぐるぐるさせるのに
これは本当にそのときの様子です

もう、ほんとに息をしているだけです
朝方までは、這うことができたのに
今はもうなにも…
すきだった窓辺に移動してあげました
なにが見えるわけではないけれど
だいすきだった窓の外が見えるように
カーテンを開けてあげました

時折、口をクチャクチャさせる以外は
まったく動きません
「ああ、これが寝たきりの状態なのね」
と、このとき初めて思いました
ところが、まったく眠らないのです
きのうは病院から帰ってホッとしたのか
爆睡していたのに…
もう尿意はないし、だるいだろうし
思い切り眠ればいいのに
ずっと目を見開いて
一点を見つめています
しばらくそっとしておいて
お昼ごろになって
これが最後とは思わなかったけれど
最後のお世話をしました
前日と同様
ブラシを蒸しタオルで温めてから
ブラッシングして
体、耳、鼻、口まわりを拭いてあげました
昨日よりもさらに無抵抗ですが
体をビクつかせたり
しっぽをパタパタしたり
ブラッシングがすきな子でしたが
いつも途中で飽きちゃうので
されるがままの昨日と今日で
最大級の大きさ

途中、えずいたので
なにも吐くものはないですが
寝たきりだと危ないので
体を起こして吐かせました
赤茶色っぽい(たぶんよだれ)
ものが少し出たけれど
もう一週間なにも食べてないもんね
胃の中は空っぽです
ベガは、なにかをかけるのが
すきでないので迷ったのですが
体が冷たいので
毛布をかけてあげました
いやだったとしても
もう払いのける元気もないのですが
寒かったらかわいそうなので…
さあ、思い切りお眠り
やっぱり眠りません
子猫時代はもちろん
大人になってからも
ずーっと寝てばかりだった子が
最後のこのときになぜ眠らないのでしょう
ネットで調べてみましたが
そんな情報はなく
わたしの想像なのですが
弱っているときに寝てしまったら
狙われるから
防衛本能なのかなと思いました
わたしが手を動かすとそれを目で追ったり
声をかけると、目を合わせて鳴いたり
頭をなでると目を細めたり
最後まで意識はちゃんとしていました
主人が買ってきた
スポイトを使って
お水も飲ませてみました
もう抵抗する力もないのかも知れないけれど
口の脇から差し込んだら
結構飲んでくれて
ああ、もっと早く試してみればよかったなと
いっしょに買ってきた
猫のための補水液も
ただのお水よりは力になるかと思いましたが
まずはいつものお水で慣れさせて
明日、補水液を試すつもりだったのに
その明日は来なかったのでした
「猫用補水液」
こんなのがあることも知りませんでした
ベガの力になってくれたかも知れないのに…
賞味期限が来るまで仏壇に置いておきました

他にできることは…
なるべくいっしょにいるつもりでしたが
それも負担かと
少し一人にしてみたり
その代わり、ひさびさに
「手下」と会わせてあげました
こどものころから
ずっといっしょだった手下
いつも投げたり、踏んづけたり
ベガのよき相棒
この手下は、ベガの最期も
そして、その後も
ずっとベガに尽くすことになるのでした

ちょっとその場を離れると
なん度も鳴くので
今度は、お米の研ぎ汁を
スポイトであげてみました
これも、数ヶ月前からの
ベガのルーティンで
お米を研いでいると
どこからともなくサササーっとやってきて
研ぎ汁を飲むんです
その間、ぼーっと待っていると
せっかく計ったお水の量が変わるくらい
飲んでしまうのですが
それも日々の幸せな時間でした
5月18日にとぎ汁を飲むベガ
ここから一ヶ月以内に
亡くなるなんて思いませんでした

その後、SNSだかなんだかで
「うちの子はお米の研ぎ汁がすき」
っていう飼い主さんのお言葉を見て
「へー、ベガが変わっているわけではないんだ」
と、まだまだ猫について
知らないことがいっぱいだなと思いました
その日の研ぎ汁を
この後もあげられるように
水筒に入れておいたのですが
これももう
使うことはありませんでした
たった一日で解散となってしまった
「取り急ぎ介護セット」
お水と、スポイトと
お米の研ぎ汁が入った水筒

時折、主人にベガの様子を
知らせていたのですが
「体の向きを変えてあげて」と、言われ
あ、そうだそうだ
そうですよね
そんなことも気づかないなんて
それから1時間置きに
体を左右で向きを変えてあげて
父の訪問看護師さんが
マッサージしてくださっていたのを思い出し
ベガにも全身マッサージしてあげました
こんな感じで
日中をゆっくりと過ごしました
なるべくそばにいてあげて
隙を見てごはんを食べたり
いっしょに昼寝したり
鳴いたらすぐに様子を見て
お水をあげて
体の向きを変えて
いいこいいこして
もう最後だと思うと
こんな姿でも撮影しておきたく
どうかお許しください
(音の出ないアプリで遠くから撮ってます)

これが生前最後の写真となりました
2023年6月12日
午後3時21分
やっぱりベガはずっと起きていて
ただ息をしているだけなのですが
苦しそうなわけでもなく
時折、体をのけぞったり
顔を窓の方に向けたり
手足をもぞもぞさせたり
夕方になると少し異変があって
か細く鳴くのは変わりないのですが
時折、低くうなるように鳴くので
つらかったのかな…
ペットボトル湯たんぽをつくって
ベガの背中に置いてあげました
これも、ベガにとって気持ちいいのか
邪魔なのかわからないのでそっと…
19時に主人が帰ってきました
いつもよりずっと早い帰宅
ふだんは、主人が帰る前に
わたしがお風呂に入ってしまうのですが
ベガを一人にさせてしまうので
この日は、先に主人がお風呂に入って
ベガの看病を交代して
次にわたしがお風呂に入りました
お風呂に入っている間
「待ってて」と、祈りながら
いつもより倍速で済ませ
慌ててお風呂から上がりました
〜きょうの一枚〜2022.7.7〜

これが最後の誕生日となった
昨年の七夕
にゃんこは子猫時代が
一番かわいいと思っていましたが
大人になればなるほど愛おしく
大袈裟ではなく
昨日よりもっと
明日はもっと
一日一日愛が大きくなるのを
実感した17年間でした
もちろん子猫時代もだいすきだったけど
晩年はその100万倍すきになっていました
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