6月12日に
天の川を渡ったベガの記録
〜腎不全ベガの場合〜
17歳マンチカン♀
前回はこちら
※眠っているだけのような姿ですが
ベガの亡骸が出てきますので
苦手な方はこの先はご遠慮ください
【2023.6.15】
ベガが亡くなってから
三日め
最後の朝です
夕方には本当にお空に行ってしまう

人間といっしょにして
申し訳ないですが
偶然にも父も
亡くなってから三日めが葬儀でした
ちょうどいい「時間」と思いました
亡くなって翌日や翌々日では
忙しないし
ゆっくりお別れできない
かと言って一週間も先では
遺体を維持するのが大変です
人間の場合は
毎日ドライアイスを替えますが
と言っても、父の場合
自宅安置だったので
極寒の中、暖房はつけられず
母が耐えるのは
二日間が限界だったと思います
にゃんこともなると
そうはいかない
始め、主人がドライアイスを
持ってきたとき
え、そこまでしなくちゃいけないの?
保冷剤で充分では…
なんて思っていましたが
前の晩から
鼻からピンク色の液体が
出てくるようになり
都度、拭いてあげるのですが
その頻度はどんどん増えてきて
もう、溶け出していたのでしょう
「今日が葬儀でよかった」と思いました
たとえ動かなくても
かわいいわが子を
いつまでも手元に置いておきたいですが
きれいなままお見送りができます
葬儀は夕方です
主人は、いつも通り仕事へ行き
わたしはほんとに最後の
「ベガのお世話」
鼻を拭いたり
枕の位置を直したり
ベガのおもちゃや
ごはんを揃えたり…
棺の中に入れるものは
父のときに葬儀屋さんの
説明を直接聞いているので
お手のものです
そんなのお手のものになりたくない
多少のプラスチック製品なら大丈夫
フードはとっておいても仕方ないので
袋ごと…とも思いましたが
一応、小分けにしておきました

一番長いお付き合いの毛布と
手下とめいっこが幼いころ
ベガのためにくれたわんこのマスコットと
ベガがお気に入りだった歯ブラシや
おさかなさんやねずみのおもちゃ
葬儀は16時から
お昼ごはんを食べて
ベガと最後のお昼寝
なにをやるも「これが最後だ」
と思ってしまう
重くつらい時間
主人も帰ってきて
いっしょに葬儀屋さんを待ちました
ベガを亡くしてから
よくSNSでにゃんこの葬儀の様子が
流れてくるようになって
「みんなお花に囲まれてる…」と
やっぱりにゃんこもお花なんだと知りました

でも、ベガはお花よりも
ごはんやおもちゃの方がすきだからいいよね?
(本当になにもかも考えなしの飼い主でした)
葬儀は自宅でやります
葬儀場か自宅か選べるのですが
わたしは、家に人をあげるのが苦手なので
できれば葬儀場がよかったのですが…
おうちがだいすきなベガのために
自宅を選びました
ものすごく仰々しい感じだったら
どうしようと思いましたが
やさしげな面持ちのおにいさんが一人
お盆一枚を持っていらしただけでした

さすが、こういうお仕事なので
とってもソフトな口調で
それだけでホッとしてしまいました
泣いてしまったらどうしようと
心配していましたが
その安心感と葬儀屋さんの口調のままに
終始、穏やかに和やかに事は進みました
葬儀の前に
棺の中に入れるもののお話しになり
「プラスチックとフードはちょっと…」と
言われてしまい
実際にお見せしたら
「あ、これくらいなら大丈夫です」
とのことだったので
袋ごとにしなくてよかった!と思いました
逆に、毛布はだめでした
ベガと生涯を共にしたピンクの毛布
入れてあげたかったけれど
残ってしまう可能性があるのだそうです
葬儀場で火葬するなら
大丈夫かも知れませんが
自宅でやる場合は
火葬も、葬儀屋さんの車の中です
そのため、火は使わないのだそうです
だから、なんでもかんでもは
入れられないんですね
いよいよ葬儀
母とおばも参列してくれる予定でしたが
葬儀は主人と二人きりでやりたく
火葬に合わせて来てくれます
まずは、体のお清め
ハッカ油で濡らしたタオルで
主人とわたし交代で
ベガの全身を拭きました

そして、大きめの綿棒のようなもので
ベガの口元を濡らします
遠い旅立ちに備え喉が渇かないように…と
「末期の水」というそうです

最後に、小さな数珠を
ベガの小さな手にはめておしまい

葬儀の方の心地よくやさしい
解説を聞きながら
すべて飼い主の手によって
行われました
悲痛な感じは一切なく
主人と「へー」とか「おお」とか
なんならちょっと微笑んだりして
あっという間におわりました

終始、「きれいな猫さんですね」
と褒めてくださるので
はじめは「まあ、そう言うよね」と
思っていたのですが
あまりにしきりに
「状態がいい」みたいなニュアンスで
おっしゃるので
ふと不思議に思い
「そうでないことなんてあるんですか?」
と聞いたら
「手放したくなくて
腐敗が進んでから
依頼されることも少なくないんです」と…
ああ…わかります
そのお気持ちよくわかります
こんなふわふわでぬいぐるみのような
わが子…そんな踏ん切りつかないですよね
人間だったら、有無を言わさず
事は進んでいくけれど
動物は、自分で決心しないと
いけないんですものね
許されるものならば
わたしだってずっと手元に置いておきたい
例え動かずとも
一生、このベガがいてくれるならば…
でも、わかりますが
せっかくのかわいいわが子が
朽ち果てていく姿は
もっとかわいそうですから…
どうかどうか
美しいまま
神様の元へ送りたいですね
わたしもいよいよ
ベガをお空へ帰すときがやって来ました
〜きょうの一枚〜2017.7.7

ちょうど11歳になった日
お気に入りだったテーブルの上
この日から6年後
ちょうどこの場所が
葬儀の場になるとは思いませんでした
でも、ベガにとっては最高の場だったかな?
ああ…もう5ヶ月以上経つのに
こうやって生前の画像を見ると
もうこの子がいないなんてふしぎ
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ベガの亡骸が出てきますので
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【2023.6.15】
ベガが亡くなってから
三日め
最後の朝です
夕方には本当にお空に行ってしまう

人間といっしょにして
申し訳ないですが
偶然にも父も
亡くなってから三日めが葬儀でした
ちょうどいい「時間」と思いました
亡くなって翌日や翌々日では
忙しないし
ゆっくりお別れできない
かと言って一週間も先では
遺体を維持するのが大変です
人間の場合は
毎日ドライアイスを替えますが
と言っても、父の場合
自宅安置だったので
極寒の中、暖房はつけられず
母が耐えるのは
二日間が限界だったと思います
にゃんこともなると
そうはいかない
始め、主人がドライアイスを
持ってきたとき
え、そこまでしなくちゃいけないの?
保冷剤で充分では…
なんて思っていましたが
前の晩から
鼻からピンク色の液体が
出てくるようになり
都度、拭いてあげるのですが
その頻度はどんどん増えてきて
もう、溶け出していたのでしょう
「今日が葬儀でよかった」と思いました
たとえ動かなくても
かわいいわが子を
いつまでも手元に置いておきたいですが
きれいなままお見送りができます
葬儀は夕方です
主人は、いつも通り仕事へ行き
わたしはほんとに最後の
「ベガのお世話」
鼻を拭いたり
枕の位置を直したり
ベガのおもちゃや
ごはんを揃えたり…
棺の中に入れるものは
父のときに葬儀屋さんの
説明を直接聞いているので
お手のものです
そんなのお手のものになりたくない
多少のプラスチック製品なら大丈夫
フードはとっておいても仕方ないので
袋ごと…とも思いましたが
一応、小分けにしておきました

一番長いお付き合いの毛布と
手下とめいっこが幼いころ
ベガのためにくれたわんこのマスコットと
ベガがお気に入りだった歯ブラシや
おさかなさんやねずみのおもちゃ
葬儀は16時から
お昼ごはんを食べて
ベガと最後のお昼寝
なにをやるも「これが最後だ」
と思ってしまう
重くつらい時間
主人も帰ってきて
いっしょに葬儀屋さんを待ちました
ベガを亡くしてから
よくSNSでにゃんこの葬儀の様子が
流れてくるようになって
「みんなお花に囲まれてる…」と
やっぱりにゃんこもお花なんだと知りました

でも、ベガはお花よりも
ごはんやおもちゃの方がすきだからいいよね?
(本当になにもかも考えなしの飼い主でした)
葬儀は自宅でやります
葬儀場か自宅か選べるのですが
わたしは、家に人をあげるのが苦手なので
できれば葬儀場がよかったのですが…
おうちがだいすきなベガのために
自宅を選びました
ものすごく仰々しい感じだったら
どうしようと思いましたが
やさしげな面持ちのおにいさんが一人
お盆一枚を持っていらしただけでした

さすが、こういうお仕事なので
とってもソフトな口調で
それだけでホッとしてしまいました
泣いてしまったらどうしようと
心配していましたが
その安心感と葬儀屋さんの口調のままに
終始、穏やかに和やかに事は進みました
葬儀の前に
棺の中に入れるもののお話しになり
「プラスチックとフードはちょっと…」と
言われてしまい
実際にお見せしたら
「あ、これくらいなら大丈夫です」
とのことだったので
袋ごとにしなくてよかった!と思いました
逆に、毛布はだめでした
ベガと生涯を共にしたピンクの毛布
入れてあげたかったけれど
残ってしまう可能性があるのだそうです
葬儀場で火葬するなら
大丈夫かも知れませんが
自宅でやる場合は
火葬も、葬儀屋さんの車の中です
そのため、火は使わないのだそうです
だから、なんでもかんでもは
入れられないんですね
いよいよ葬儀
母とおばも参列してくれる予定でしたが
葬儀は主人と二人きりでやりたく
火葬に合わせて来てくれます
まずは、体のお清め
ハッカ油で濡らしたタオルで
主人とわたし交代で
ベガの全身を拭きました

そして、大きめの綿棒のようなもので
ベガの口元を濡らします
遠い旅立ちに備え喉が渇かないように…と
「末期の水」というそうです

最後に、小さな数珠を
ベガの小さな手にはめておしまい

葬儀の方の心地よくやさしい
解説を聞きながら
すべて飼い主の手によって
行われました
悲痛な感じは一切なく
主人と「へー」とか「おお」とか
なんならちょっと微笑んだりして
あっという間におわりました

終始、「きれいな猫さんですね」
と褒めてくださるので
はじめは「まあ、そう言うよね」と
思っていたのですが
あまりにしきりに
「状態がいい」みたいなニュアンスで
おっしゃるので
ふと不思議に思い
「そうでないことなんてあるんですか?」
と聞いたら
「手放したくなくて
腐敗が進んでから
依頼されることも少なくないんです」と…
ああ…わかります
そのお気持ちよくわかります
こんなふわふわでぬいぐるみのような
わが子…そんな踏ん切りつかないですよね
人間だったら、有無を言わさず
事は進んでいくけれど
動物は、自分で決心しないと
いけないんですものね
許されるものならば
わたしだってずっと手元に置いておきたい
例え動かずとも
一生、このベガがいてくれるならば…
でも、わかりますが
せっかくのかわいいわが子が
朽ち果てていく姿は
もっとかわいそうですから…
どうかどうか
美しいまま
神様の元へ送りたいですね
わたしもいよいよ
ベガをお空へ帰すときがやって来ました
〜きょうの一枚〜2017.7.7

ちょうど11歳になった日
お気に入りだったテーブルの上
この日から6年後
ちょうどこの場所が
葬儀の場になるとは思いませんでした
でも、ベガにとっては最高の場だったかな?
ああ…もう5ヶ月以上経つのに
こうやって生前の画像を見ると
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